クロール最適化とrobots.txt・XMLサイトマップの作り方

クロール最適化ってなに?
クロール最適化とは、Googleなどの検索エンジンがサイトを効率よく巡回(クロール)できるように調整することを指します。
正しく設計されたrobots.txtやXMLサイトマップを活用することで、不要なページのインデックスを防ぎ、重要なページを確実に検索エンジンに届けることが可能になります。

クロール最適化が必要な理由
- 重要なページがクローラーに見落とされるのを防ぐ
- 重複コンテンツや無駄なページのインデックスを制限できる
- クローラビリティ(巡回しやすさ)を向上させて評価UP
robots.txtの基本構成と使い方
robots.txtの基本構成と書き方を簡単に説明します。
robots.txtとは?
robots.txtは、検索エンジンのクローラーに対して「このページは見ていいよ」「ここはダメだよ」と指示を出すテキストファイルです。
ドメイン直下(例:https://example.com/robots.txt)に設置されます。
robots.txtの基本的な書き方
User-agent: * Disallow: /admin/ Disallow: /private/ Allow: /public/ Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
- User-agent: 対象のクローラー(* は全てのクローラー)
- Disallow: クロールを禁止するパス
- Allow: 明示的に許可するパス
- Sitemap: サイトマップの場所を通知

よくあるrobots.txtの例
1. WordPressサイト向け
User-agent: * Disallow: /wp-admin/ Disallow: /wp-login.php Allow: /wp-admin/admin-ajax.php Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
2. ECサイト向け
User-agent: * Disallow: /cart/ Disallow: /checkout/ Disallow: /search/ Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
XMLサイトマップとは?
XMLサイトマップは、サイト内の「インデックスしてほしいURL」をまとめたファイルで、検索エンジンに効率よくページを伝える役割があります。

XMLサイトマップに含めるべき情報
- 更新頻度(changefreq)
- 最終更新日(lastmod)
- 優先度(priority)
XMLサイトマップの例
https://example.com/ 2025-07-25 weekly 1.0 https://example.com/about 2025-07-10 monthly 0.8
XMLサイトマップの作成方法まとめ
WordPressを使っているなら、プラグインを使えば自動でサイトマップを作成できます。
コードの知識がなくてもOKだから、初心者にもおすすめです。
WordPress向けおすすめプラグイン
- Google XML Sitemaps
- Yoast SEO
- All in One SEO Pack
一方、HTMLサイトや独自構築サイトなど、手動で作成したい場合は、以下のようなオンラインツールを活用するのが便利です。
手動で作成する場合
無料のサイトマップジェネレーター(例:XML-Sitemaps.com)を使えば、
URLを入力するだけで自動的にXML形式のファイルを生成できます。
作成後は、そのファイルをサーバーのルートディレクトリにアップロードすればOKです。

Search Consoleへの送信方法
- Search Consoleにログイン
- 対象プロパティを選択
- 「サイトマップ」メニューからURLを入力し送信
送信後は「取得成功」「読み込み失敗」などのステータスが確認できるので、必ずチェックしてね。

robots.txtとサイトマップのベストプラクティス
- robots.txtに必ず「Sitemap:」でサイトマップを記載
- 不要ページをDisallowしてクローラビリティを上げる
- canonicalやnoindexとの整合性も意識
よくあるミスと注意点
- Disallow: / で全ページを除外してしまう
- SitemapのURLが間違っている
- サイトマップのURLがhttpsじゃなくhttp
- クロールさせたいページを誤ってDisallowしている

まとめ
robots.txtとXMLサイトマップは、SEOの基礎でありながら非常に重要なクロール最適化の手段です。
定期的に確認・更新を行い、検索エンジンにとって「わかりやすく、クロールしやすいサイト」に整えていくことが、検索順位アップの土台になります。
